設立代表者メッセージ
はじめまして。
「フルリール」 代表 真行結子です。
このページを訪れてくださってありがとうございます。
私はアスペルガー症候群のパートナーを持つ女性として、20年以上の長い道のりを歩んでまいりました。
結婚生活の当初から、
夫と情緒的なやりとりができない、相談をしても反応が無い、指示を出さないと動かない、
こだわる作業は何時間でも続けているなどの行動に、ぼんやりとした違和感を感じ始めました。
彼の存在はまるで「置物」のようで、結婚生活における様々な局面において共に乗り越えてきた感覚は全くありません。
また、困惑するような出来事も発生しました。
友人、親や姉妹に相談しても、共感も理解も得られないどころが、信じてもらえず責められることもありました。
わかってくれる人はいないのだと、とうの昔にあきらめました。
混乱、寂しさ、葛藤、自責の念、怒り、虚しさ、パニック、不安、あきらめ、哀しみ、失望などの感情が渦巻く孤独な道のりでした。
夫は社会生活においての目立った困難はありませんでしたが、私はある時点から、彼に「障がい」の要素を感じていました。
当時私は「アスペルガー症候群」を知りませんでしたし、社会的にも広く知られてはいなかったと思います。
今から10年ほど前、精神的にかなり追いつめられ、夫婦カウンセリングを受けようと夫に提案しましたが、やはり反応はありませんでした。
仕方なくひとり臨床心理士のカウンセリングを受けました。
私の成育歴に焦点を当てるセッションが15回以上続き、
私が夫に情緒的なつながりを求めるのは、
私の成育歴の中で満たされない欲求があるからというような見立てで、
夫の行動・態度への注目はなく、
苦しみに寄り添ってもらった感覚は持てませんでした。
そのような状況でしたので、必死で自分を癒す術を身につけ、何とか独りで歩んでまいりました。
数年前から離婚を考えるようになりました。
その時、相談した知人から「彼はアスペルガー症候群ではないか」と言われました。
早速、アスペルガー症候群の特徴を調べたところ、多くの部分で夫の行動様式と合致したのでした。
私は混乱しました。
もし彼が本当にアスペルガー症候群ならば、彼の行動や反応は「先天的な脳機能の特性」によるもの。
私は今まで、彼に対し「無理で過酷な期待や欲求」をしていたのか?
両腕の無い人に「抱きしめて」と、声が出ない人に「愛してと言って」とお願いするのと同じことをしていたのか?
悪いのは私?
「障がい」を持つ夫を捨てて離婚するなんて私は冷酷?
ここから新たな苦悩が発生しました。
そしてまたしても様々なことがありましたが、やはり、相談できる人はおらず、独りで自分を癒し何とか精神の安定を保って参りました。
2014年の4月、インターネットサイト「ウィキペディア」でふと目にした「カサンドラ愛情剥奪症候群」の記事に目が釘づけになりました。
そこに記載されていた「アスペルガー症候群」のパートナーを持つ女性の苦しみは、まさに私の苦しみ合致する部分が多かったのでした!
私は早速、その記事に掲載されていた自助グループを訪れ、そこで同じ苦しみを抱えた女性たちと出会い、初めて共感を得ることができました。
長い間、心にあった重い塊が溶けていくような感覚でした。
早い段階で「カサンドラ愛情剥奪症候群」を知り、「仲間たち」に出会っていたならば、
そしてアスペルガー症候群の正しい知識を得ていたならば、
専門知識を持つカウンセラーや医師、相談機関につながっていたならば、
夫の関係も違ったものになっていたかもしれない。
苦難の道は少し平坦になっていたかもしれません。
まだまだ、「カサンドラ愛情剥奪症候群」の認知度は低く、
ひとり悩みを抱えている発達障害(アスペルガー症候群、ADHDなど)のパートナーを持つ女性、
もしくは発達障害かもしれないパートナーを持つ女性、
また、
夫が発達障害とは気づかないまでも同様の特性を感じ悩む女性は
多く存在すると感じています。
ひとりで抱えるには重すぎる悩みを、
同じ体験をしているからこそわかちあえる場を、
地元神奈川にもつくりたい!
いや、つくろう!と決意しました。
フルリールとはフランス語で「花開く」
発達障害パートナーを持ち悩んでいる女性のみなさんが、
わかちあい、癒し、回復し、それぞれの一歩を踏み出すこと。
あなたらしい素顔で花開くこと。
「フルリール」の願いです。
★フルリール代表 真行結子のカサンドラ専門カウンセリング★
対面、電話、ライン(通話、動画)、ZOOMなどで行っております。
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テーマ : カサンドラ愛情剥奪症候群 - ジャンル : 心と身体